クレープとガレットの違いを徹底解説!生地・粉・食べ方・由来の差とは?
おしゃれなカフェや屋台でよく見かける「クレープ」と「ガレット」。どちらも薄く焼いた生地に具材を包んだ料理ですが、実は材料や味、歴史に大きな違いがあります。この記事では、クレープとガレットの違いを比較表を使ってわかりやすく解説します。
まずは比較表でサクッと確認!
項目 | クレープ | ガレット |
---|---|---|
主な材料 | 小麦粉・卵・牛乳・砂糖 | そば粉・卵・水・塩 |
味の特徴 | 甘くてデザート向き | 香ばしく塩気がある食事向き |
色 | 黄色〜きつね色 | グレーがかった茶色 |
食べ方 | クリームやフルーツを包む | ハム・チーズ・卵などをのせて焼く |
起源 | フランス・ブルターニュ地方発祥 | 同じくブルターニュ地方発祥 |
粉の種類 | 小麦粉(主に薄力粉) | そば粉(グルテンフリー) |
分類 | スイーツ | 食事(主菜) |
代表的な形 | 丸く包んで三角形に折る | 四角く折りたたむことが多い |
クレープとは?
クレープ(crêpe)は、フランス・ブルターニュ地方が発祥のスイーツで、小麦粉を使った薄い生地にクリームや果物、チョコソースなどを包んだものです。
「crêpe」はフランス語で「しわ」を意味する言葉。生地を焼くと薄くて柔らかく、折りたたむと“しわ”のように見えることからこの名がついたと言われています。
生地には砂糖とバターが入り、香ばしくてほんのり甘い味わいが特徴です。日本では特に原宿のクレープ屋台文化が有名で、若者向けスイーツの象徴として定着しました。
最近では、食事系クレープ(ハム・サラダ入り)も登場していますが、基本的にはスイーツとして楽しまれることが多いです。
ガレットとは?
ガレット(galette)も同じくフランス・ブルターニュ地方発祥の料理ですが、使う粉が「そば粉」であることが大きな特徴です。
ガレットは砂糖を入れず、塩味のある生地を鉄板で焼き、上に具材をのせて焼き上げるのが基本スタイル。中でも代表的なのが「ガレット・コンプレット(galette complète)」で、ハム・チーズ・卵をのせたものが定番です。
そば粉ならではの香ばしい風味と、もっちりした食感が魅力。グルテンを含まないため、グルテンフリー食としても注目されています。
つまりガレットは「そば粉のクレープ」であり、スイーツではなく“食事”として提供されるのが一般的です。
生地の材料と味の違い
クレープは小麦粉ベースで、牛乳や砂糖、バターを混ぜて作ります。そのため生地はやわらかく、ほんのり甘い風味が特徴です。
一方ガレットはそば粉・水・塩のみで作られ、砂糖を一切入れません。そのため味は香ばしく、軽い苦味を感じることもあります。
焼き上がりの見た目も異なり、クレープは明るい黄色、ガレットはグレーがかった褐色になります。
この色の違いだけでも、どちらかすぐに見分けがつきます。
食べ方・トッピングの違い
クレープは「包む・巻く」スイーツ。
生クリーム、いちご、チョコソース、アイスクリームなど、甘いトッピングをたっぷり包み込みます。日本ではテイクアウトのスイーツとして人気です。
一方ガレットは「開いたまま食べる」料理。
焼き上がったそば粉の生地の上に、チーズ、ハム、ベーコン、卵、サラダなどをのせ、ナイフとフォークで食べます。
そのため、クレープは片手で食べるお菓子、ガレットは皿の上でゆっくり味わう食事、という違いがあります。
由来と歴史
どちらもフランス・ブルターニュ地方で誕生しました。
当時、ブルターニュでは小麦が手に入りにくく、そば粉を使った料理が中心でした。これが「ガレット」の起源です。
その後、小麦粉が普及するようになると、より甘く・柔らかい「クレープ」が登場し、デザート文化として広まりました。
つまり、ガレットが“元祖”で、クレープが“派生形”という関係にあります。
現代のフランスでは、昼食にガレット、デザートにクレープを食べるのが定番。まさに「食事とスイーツの兄弟メニュー」と言えます。
栄養・健康面の違い
ガレットに使うそば粉は、ポリフェノールの一種である「ルチン」を含み、血流改善や抗酸化作用があるとされています。
また、グルテンを含まないため、小麦アレルギーの人にも向いています。
一方クレープは小麦粉・砂糖・バターを使用するため、エネルギー量はやや高め。スイーツとしての満足感は高いですが、食べすぎには注意が必要です。
まとめ|クレープとガレットの違いは“粉と目的”!
- クレープ:小麦粉使用・甘い・デザート向き
- ガレット:そば粉使用・塩味・食事向き
- 発祥:どちらもフランス・ブルターニュ地方
- 形:クレープは包む、ガレットは開く
つまり、「クレープ=甘いお菓子」、「ガレット=そば粉の食事クレープ」。
同じ“薄焼き生地”でも、目的と粉の種類が違うだけで、まったく別の料理になります。
おまけ|現代では“ハイブリッド系”も人気!
最近では、「ガレット風クレープ」や「デザートガレット」など、2つの要素を融合させたメニューも登場しています。
たとえば、そば粉生地にフルーツやチョコをのせた甘いガレットなど。
カフェ文化の広がりにより、食事とスイーツの境界がどんどんあいまいになっています。
食べる時間帯や気分に合わせて、どちらも楽しめるのが魅力です。
結論|クレープとガレットは“甘いか・しょっぱいか”で選ぼう
甘いものを楽しみたいならクレープ、
食事として味わいたいならガレット。
どちらもフランスの伝統を受け継ぐ、シンプルで奥深い料理です。
材料も身近なので、自宅で作ってみるのもおすすめです。
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