ワラビーとカンガルーの違いとは?生態と特徴を徹底比較!
オーストラリアの動物といえば、多くの人がまず思い浮かべるのが「カンガルー」。
その仲間としてよく登場するのが「ワラビー」です。見た目はそっくりですが、実は大きさや生息環境、行動などに明確な違いがあります。
この記事では、ワラビーとカンガルーの違いをわかりやすく比較表付きで解説します。
ワラビーとカンガルーの基本的な違い
項目 | ワラビー | カンガルー |
---|---|---|
体の大きさ | 小型(40cm〜1m程度) | 大型(1.5m〜2m以上) |
尾の太さ | 比較的細く、短め | 太くて長く、体を支えるほど強い |
足の形 | 短く、急な方向転換が得意 | 長く、跳躍力が高い |
生息地 | 森林や草原の茂みなど | 開けた草原や乾燥地帯 |
食性 | 柔らかい草や葉を好む | 硬めの草や低木を食べる |
社会性 | 単独または小さな群れ | 大きな群れで行動する |
種類数 | 約30種以上 | 6種前後 |
カンガルーとは?
カンガルーはオーストラリアを代表する有袋類(ゆうたいるい)で、主に乾燥地帯や草原に生息しています。
種類には「アカカンガルー」「オオカンガルー」「クロカンガルー」などがあり、体高2メートルを超える個体もいます。
強靭な後ろ脚と太い尾を使って跳ねるように移動し、1回のジャンプで8メートル以上も進むことがあります。
また、メスは腹部に袋(育児嚢)を持ち、赤ちゃんを中で育てることが特徴です。
草食性で、主に乾燥した草や低木を食べながら生きています。日中は日陰で休み、涼しい夕方から夜に活動する「夜行性」に近い生活を送っています。
ワラビーとは?
ワラビーもカンガルーと同じく有袋類の一種で、分類上は「カンガルー科」に属しています。
つまり、ワラビーは“小さなカンガルー”とも言える存在です。
ただし、体の大きさはカンガルーよりもずっと小さく、種類によってはウサギほどの大きさのものもいます。
生息地は森林や茂みなどで、狭い場所を器用に移動できるよう短い足と細めの尾を持っています。
また、食性も少し異なり、ワラビーは柔らかい草や葉、果実などを好んで食べます。
そのため、カンガルーよりも湿潤な地域に多く分布しています。
行動と性格の違い
カンガルーは広大な草原で群れを作り、堂々と跳ね回る性格を持っています。
一方、ワラビーは警戒心が強く、木陰や茂みの中でひっそりと生活する傾向があります。
また、カンガルーは長距離移動を得意とし、数十キロを移動することもありますが、
ワラビーは狭い範囲で生活し、俊敏な動きで外敵をかわすタイプです。
見分け方のポイント
ワラビーとカンガルーを見分けるには、まず「大きさ」と「足の長さ」に注目するとわかりやすいです。
- カンガルー:大きく、長い足と太い尾で広い草原を跳ねる。
- ワラビー:小さく、短い足で森や林の中をすばやく動く。
また、耳の形にも違いがあり、カンガルーの方が耳が長く、遠くの音を聞き取るのに適しています。
どちらもオーストラリアの象徴
ワラビーとカンガルーは、どちらもオーストラリアの自然環境を象徴する動物です。
コインや国章、観光ロゴなどにもカンガルーが描かれているのは有名ですが、
実際にはワラビーも多くの地域で人々に親しまれ、動物園や自然保護区で見ることができます。
まとめ:ワラビーとカンガルーの違い
特徴 | ワラビー | カンガルー |
---|---|---|
体の大きさ | 小型(約40cm〜1m) | 大型(約1.5〜2m) |
尾の形 | 細く短め | 太くて強い |
生息地 | 森林や湿地 | 草原や乾燥地 |
食べ物 | 柔らかい草・葉・果実 | 乾いた草や低木 |
行動 | 単独や小群れ、警戒心強い | 大きな群れ、行動的 |
ジャンプ距離 | 短距離・小回りが得意 | 長距離ジャンプが得意 |
分類 | カンガルー科の小型種 | カンガルー科の大型種 |
結論:サイズと生息環境が最大の違い
ワラビーとカンガルーは同じカンガルー科に属する親戚同士ですが、
環境への適応によって体の大きさや行動パターンに違いが生まれました。
広い草原を跳ね回るカンガルー、森の中を俊敏に動くワラビー——どちらもオーストラリアの自然を象徴する存在です。
もし動物園などで見かけたときは、「サイズ」「足」「尾」に注目してみると、
その違いがはっきりとわかるでしょう。
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