「返信」と「返答」の違いをわかりやすく解説|使い方と例文も紹介
日常会話やビジネスメールでよく使われる「返信」と「返答」。どちらも“返す”という意味がありますが、実は使われる場面やニュアンスが微妙に異なります。この記事では、「返信」と「返答」の違いを具体的な例文とともに解説します。
◆ 「返信」と「返答」の基本的な意味
・返信(へんしん)とは
「返信」とは、手紙やメール、メッセージなどに“返す”ことを意味します。つまり、文字によるやり取りで使われる言葉です。
たとえば:
- メールの返信をする
- LINEの返信が遅れた
- お手紙の返信をいただきました
このように、「返信」は主に書面・電子的なやり取りで使われるのが特徴です。
・返答(へんとう)とは
「返答」は、質問や呼びかけ、要望などに対して答えることを指します。言葉・文章どちらにも使えるやや広い表現です。
たとえば:
- 質問に返答する
- 呼びかけに返答がない
- アンケートに返答をお願いします
「返答」は、メールや会話、あらゆるコミュニケーションの“返し”全般に使える言葉といえます。
◆ 「返信」と「返答」の違いを比較表で整理
| 項目 | 返信 | 返答 |
|---|---|---|
| 意味 | メールや手紙などの返事 | 質問や要望などに答えること |
| 使われる場面 | 文章・電子的なやり取り | 会話・文章どちらもOK |
| 主な対象 | メール、手紙、メッセージ | 質問、依頼、発言など |
| 使用例 | 「メールに返信する」 | 「質問に返答する」 |
| ビジネスでの印象 | やや日常的・事務的 | やや丁寧・フォーマル |
◆ ビジネスメールでの使い分け方
ビジネスシーンでは、「返信」と「返答」を正しく使い分けることで印象が変わります。
◎ 「返信」はメールのやり取りに
メールやチャットなど、文書のやり取りでは「返信」が基本です。
例文:
「ご連絡ありがとうございます。後ほど改めて返信いたします。」
「昨日のメールに返信ができておらず申し訳ありません。」
◎ 「返答」はフォーマルな場面に
上司や取引先など、丁寧な印象を与えたい場合は「返答」を使うとよいでしょう。
例文:
「お問い合わせいただいた件につきまして、後日改めてご返答いたします。」
「アンケートへのご返答をお願いいたします。」
◆ 「返信」と「返答」どちらを使ってもよい場合
実際の会話やビジネスメールでは、「返信」と「返答」は入れ替えても意味が通じる場面も多いです。
しかし、より自然で相手に伝わりやすい表現を選ぶことが大切です。
たとえば:
- ✕「ご質問に返信します」→ ◎「ご質問に返答します」
- ✕「メールに返答します」→ ◎「メールに返信します」
このように、「何に対して返すのか」を意識して使い分けるのがポイントです。
◆ まとめ:「返信」と「返答」の違い
最後に、この記事のポイントを簡単にまとめます。
- 「返信」=メールや手紙など“文字による返事”
- 「返答」=質問や要望などへの“答え全般”
- ビジネスでは「返信」は事務的、「返答」は丁寧な印象
「返信」と「返答」は似ていますが、対象と場面を意識することで正しく使い分けられます。
ビジネスメールや日常会話での印象を良くするためにも、ぜひこの違いを覚えておきましょう。
✅ 関連記事:
「了解しました」と「承知しました」の違い
「お疲れ様」と「ご苦労様」の違い


コメント