小麦粉と片栗粉で唐揚げを作った時の違いとは?サクサク食感の秘密を徹底解説!
家庭料理の定番「唐揚げ」。外はカリッと、中はジューシーに仕上げたいですよね。
でも、レシピを見ると「小麦粉をまぶす」「片栗粉を使う」など、粉の種類が違うことがあります。
実はこの粉の選び方が、唐揚げの食感・味・見た目を大きく左右するのです。
この記事では、小麦粉と片栗粉で唐揚げを作った時の違いをわかりやすく解説します。
まずは基本の違いを表でチェック
| 項目 | 小麦粉で作った唐揚げ | 片栗粉で作った唐揚げ |
|---|---|---|
| 衣の見た目 | やや黄色く、しっとりした仕上がり | 白っぽく、パリッと軽い仕上がり |
| 食感 | サクッとした軽さ+ほどよい厚み | カリッ・パリッとしたクリスピー感 |
| 味の特徴 | 粉の風味があり、味がなじみやすい | 素材の味がストレートに感じられる |
| 油との相性 | 油をやや吸いやすい | 油切れが良く、軽めの食感 |
| おすすめ料理 | しっとり系の唐揚げ、チキン南蛮、竜田揚げ | サクサク系の唐揚げ、ザンギ、軽いおつまみ系 |
小麦粉で作る唐揚げの特徴
小麦粉は、タンパク質(グルテン)を含むため、加熱すると衣がしっとりとまとまりやすいのが特徴です。
下味をつけた鶏肉に小麦粉をまぶして揚げると、肉に粉が密着し、外はサクッと、中はふんわりとした食感になります。
また、小麦粉は油をある程度吸うので、揚げたては香ばしく、冷めても比較的しっとりした口当たりを保ちます。
このため、小麦粉の唐揚げはお弁当向きやチキン南蛮のようにタレを絡める料理に最適です。
ただし、グルテンが出すぎると衣が硬くなったり、揚げ色が濃くなりすぎることがあるので、まぶすときは薄く均一にするのがコツです。
片栗粉で作る唐揚げの特徴
一方の片栗粉は、主成分がデンプン(でんぷん)。
グルテンを含まないため、揚げると表面がパリッと固まり、軽い食感に仕上がります。
衣の表面が薄い膜のようにサクッと仕上がるのが特徴です。
片栗粉の唐揚げは、揚げたてが一番おいしいタイプ。
外はカリカリ、中はジューシーで、ビールなどのおつまみにもぴったりです。
ただし、時間が経つと衣がしんなりしやすく、冷めると食感が落ちるという欠点もあります。
さらに、片栗粉は油をはじく性質があるため、油切れが良く、軽い仕上がりになります。
脂っこさを避けたい方や、サクサク感重視の方におすすめです。
食感の違いを実際に比べてみると?
実際に同じ下味の鶏もも肉で作り比べてみると、以下のような差がはっきり出ます。
- 小麦粉唐揚げ:やわらかく、衣がしっとり。口当たりが優しい。
- 片栗粉唐揚げ:カリカリで軽く、噛んだ瞬間に音が鳴るほどのクリスピー感。
同じ油で揚げても、粉の性質によって水分の閉じ込め方や油の吸収率が変わるため、仕上がりが大きく異なります。
小麦粉+片栗粉の「合わせ技」も人気
実は、プロの料理人や唐揚げ専門店では、小麦粉と片栗粉をブレンドして使うことも多いです。
この方法を使うと、小麦粉の「まとまり」と片栗粉の「サクサク感」の両方を楽しめます。
おすすめの配合は、小麦粉:片栗粉=1:1。
これなら、外はサクッ、中はふんわりとした理想的なバランスに仕上がります。
また、二度揚げをするとさらにカリカリ感がアップ。
1回目は160℃程度で中まで火を通し、2回目は180℃で短時間揚げると、冷めてもサクサクが続きます。
仕上がりの違いを写真でイメージ(例)
見た目にも違いがあります。
小麦粉唐揚げは薄いきつね色で、表面が滑らか。
片栗粉唐揚げは白っぽく、ゴツゴツした質感になります。
この見た目の差も、食感の違いを生み出すポイントです。
まとめ:目的に合わせて粉を選ぼう
小麦粉と片栗粉では、同じ唐揚げでも全く違う仕上がりになります。
どちらが「正解」というわけではなく、好みやシーンに合わせて使い分けるのがコツです。
- 小麦粉:しっとり系、味がなじむ、冷めても柔らかい
- 片栗粉:サクサク系、軽い食感、揚げたて重視
- 両方ミックス:バランスの取れた黄金レシピ
今日の夕食が「お弁当用」なら小麦粉、「揚げたてを楽しむ夜ご飯」なら片栗粉、というように選び方を変えると、唐揚げがもっとおいしくなります。
粉の違いを知ることで、あなたの唐揚げが“専門店レベル”に近づくかもしれません。


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