リットルとガロンの違いとは?換算方法や国別の違いを徹底解説

雑学





リットルとガロンの違いとは?換算方法や国別の違いを徹底解説


リットルとガロンの違いは?換算のコツと背景を優しく解説

海外旅行でレンタカーを借りてガソリンスタンドに寄ったとき、あるいはコストコなどの輸入食品店で大きなミルクのボトルを手にしたとき、「ガロン(gallon)」という単位を目にして戸惑ったことはありませんか?

日本では飲み物もガソリンも「リットル(L)」が当たり前ですが、アメリカなどでは「ガロン」が生活に深く根付いています。しかも、厄介なことに「ガロン」には国によって複数の定義が存在するのです。

この記事では、リットルとガロンの違いから、国ごとの定義の差、日常生活で役立つ暗算テクニックまで、初心者の方にも分かりやすく解説します。


1. リットル(L)とは?:世界共通のスマートな単位

まずは、私たちが毎日使っている「リットル」についておさらいしましょう。リットルは国際単位系(SI)ではありませんが、併用が認められている世界標準的な体積の単位です。

メートル法から生まれた計算のしやすさ

リットルは「メートル」を基準に作られました。具体的には、「1辺が10cm(1デシメートル)の立方体の体積」が1リットルと定義されています。

  • 1L = 1,000mL(ミリリットル)
  • 1,000L = 1kL(キロリットル)

10進法で桁が変わるため、料理のレシピから工業製品の容量まで、計算が非常にスムーズなのが最大の特徴です。現在、日本を含む世界中のほとんどの国で、液体を測る際の公用単位として採用されています。


2. ガロン(gal)とは?:国によって中身が違う?

一方のガロンは、主にアメリカやイギリス、およびそれらの国と歴史的繋がりの深い国々で使われている単位です。しかし、ここで一つ大きな注意点があります。実は「アメリカのガロン」と「イギリスのガロン」は大きさが違うのです。

米ガロン(US Gallon)

アメリカ合衆国で一般的に使われる単位です。

1米ガロン = 約3.785リットル

アメリカのガソリンスタンドや、スーパーの牛乳(大きなプラスチック容器)は、この「約3.8L」というサイズが基準になっています。

英ガロン(Imperial Gallon)

イギリスやカナダ(一部)などで使われてきた単位です。

1英ガロン = 約4.546リットル

なんと、同じ「ガロン」という名前なのに、イギリスの方がアメリカよりも約20%も多いのです。これは歴史的な経緯で、アメリカが独立当時の古いイギリスの基準をそのまま使い続け、一方で本家イギリスが後に基準を改正したために生じた「ねじれ」です。

[Image comparing the sizes of a US liquid gallon, an Imperial gallon, and a Liter side by side]


3. リットルとガロンの比較表

混乱しやすい数値を整理して比較しました。日常で最も遭遇する機会が多いのは「米ガロン」です。

項目 リットル (L) 米ガロン (US gal) 英ガロン (Imp gal)
1単位の量 1,000mL 約3.785L 約4.546L
システム メートル法 米国慣用単位 帝国単位
主な使用国 日本、欧州、全世界 アメリカ、リベリア イギリス(一部)
主な用途 飲料、燃料、化学 ガソリン、牛乳、ペンキ 燃料(古い表記など)

4. なぜ「ガロン」という単位が生まれたのか?

ガロンの語源は、古フランス語で「ボウル」や「容器」を意味する言葉に由来すると言われています。

昔は「中身」で大きさが違った

中世のヨーロッパでは、測る対象によって単位の大きさが変わるのが普通でした。「ワイン用のガロン」「ビール用のガロン」「穀物用のガロン」が別々に存在していたのです。

18世紀、イギリスはこれらを整理しようとしましたが、アメリカが独立した際に当時の標準だった「ワインガロン(約3.785L)」を持ち帰り、そのまま定着させました。その後、イギリス本国は改めて「水10ポンドの重さ」を基準とした「英ガロン」を制定したため、現在の差が生まれました。


5. 海外旅行や生活で役立つ!換算テクニック

「1ガロン = 3.785L」という中途半端な数字を覚えるのは大変です。実生活で使える「ざっくり換算術」を紹介します。

① 「1ガロン = ほぼ4L」と考える

アメリカでレンタカーを借りてガソリンを入れる際は、「1ガロンは4リットル弱」と考えれば十分です。

  • ガソリン価格が「1ガロン = 4ドル」なら、1リットルあたり約1ドル。
  • 牛乳が1ガロンなら、日本の1Lパック4本分より少し少ないくらい。

② 「2ガロン = 7.5L」のキリの良さ

もう少し正確に知りたい場合は、2倍の数字をイメージしましょう。2ガロンは約7.5リットルです。

  • 目安: 4ガロンなら約15リットル、10ガロンなら約38リットル。

6. ガロンに付随する「クォート」と「オンス」

ガロンを使う文化圏では、1ガロン未満の量を表すために「クォート(quart)」や「液量オンス(fl oz)」という単位もよく使われます。

[Image showing the relationship between Gallon, Quart, Pint, and Cup in a liquid measurement chart]

  • 1ガロン = 4クォート
    (名前の通り、1ガロンの「Quarter(4分の1)」という意味です。1クォート ≒ 約0.94L)
  • 1ガロン = 128液量オンス
    (スターバックスなどのドリンクサイズに関連します。1米液量オンス ≒ 約29.5mL)

これらはパズルを組み合わせるような関係になっており、慣れるまでは大変ですが、現地の人にとっては「4つで1つ」という非常にキリの良い感覚なのです。


7. まとめ:世界と日本の「器」の違いを楽しもう

リットルとガロンの違いは、単なる体積の差ではなく、その国が歩んできた歴史そのものです。

  • リットルは、科学的で合理的な共通言語。
  • ガロンは、生活の知恵と伝統が詰まった愛着ある単位。

アメリカの映画やドラマで、冷蔵庫から巨大なミルク(1ガロン)を取り出してラッパ飲みするシーンがあれば、「ああ、あれは4リットル弱もあるんだな」と思い出してみてください。単位の違いを知ることは、その国のライフスタイルを理解する第一歩になります。

もし海外のレシピに挑戦したり、ガソリンを入れる機会があれば、ぜひ「1ガロン = 約3.8L」の法則を活用してみてくださいね。


コメント