さつまいもの種類と違いを徹底解説!紅あずま・安納芋・シルクスイートの特徴を比較
秋になると恋しくなる「さつまいも」。ひと口に“さつまいも”といっても、実は多くの品種があり、それぞれ味や食感、甘さがまったく違います。
今回は、特に人気のある「紅あずま」「安納芋」「シルクスイート」の3種類を中心に、特徴や向いている食べ方をわかりやすく解説します。
代表的なさつまいもの種類
日本で出回っているさつまいもには、主に以下のような品種があります。
- 紅あずま(関東地方で人気)
- 安納芋(鹿児島・種子島原産)
- シルクスイート(新しい人気品種)
- 紅はるか(糖度が高くスイーツ向け)
- 金時芋(徳島のブランド芋)
それぞれに個性があり、焼き芋・天ぷら・スイートポテトなど、料理によって使い分けることでおいしさが倍増します。
代表的な3品種の違いを比較
| 項目 | 紅あずま | 安納芋 | シルクスイート |
|---|---|---|---|
| 産地 | 関東地方中心(茨城・千葉など) | 鹿児島県・種子島 | 全国各地(特に関東・九州) |
| 皮の色 | 赤紫色 | 濃いオレンジ色に近い赤 | やや明るい赤紫色 |
| 中身の色 | 淡い黄色 | 濃いオレンジ色 | クリーム色 |
| 甘さ | 控えめで上品 | 非常に甘く、ねっとり | 上品な甘さでバランスが良い |
| 食感 | ホクホク系 | しっとり・ねっとり系 | しっとりなめらか |
| 糖度(焼き芋時) | 約16度前後 | 約30度前後 | 約20〜25度 |
| おすすめ料理 | 天ぷら、大学いも、焼き芋 | 焼き芋、スイートポテト | スイーツ、蒸かし芋 |
紅あずまの特徴
「紅あずま」は、関東地方で特に人気の高いさつまいもです。皮が赤く中身が黄色で、加熱するとホクホクとした食感になります。
甘さは控えめで、上品な風味が特徴。しっかりした身質なので、揚げ物や煮物にも向いています。
ポテトサラダ風スイートポテトなど、スイーツ以外にも幅広く使える万能タイプです。
安納芋の特徴
「安納芋」は、鹿児島県・種子島が発祥のブランド芋。
焼くとねっとりとした食感になり、蜜のような強い甘みが出るのが特徴です。
水分量が多く、糖度は焼くと30度前後にも達します。
焼き芋専用の王様的存在で、皮ごとアルミホイルで包み、低温でじっくり焼くと最高の甘みが引き出せます。
シルクスイートの特徴
「シルクスイート」は、2012年ごろ登場した新しい品種で、紅はるかと同じく甘みが強く、絹のようになめらかな口当たりが魅力です。
加熱するとしっとりしながらも重すぎないバランスで、上品な甘さのスイートポテトに最適です。
焼き芋でも冷やし芋でもおいしく、近年人気急上昇中の品種です。
味と食感の違い
紅あずまはホクホク系、安納芋はねっとり系、シルクスイートはしっとりなめらか系。
この3種類は、まるでスイーツのように食感が異なります。
食べ比べてみると、「甘みの質」が全く違うことが実感できます。
料理別おすすめのさつまいも
● 焼き芋
甘さ重視なら安納芋。低温でゆっくり焼くと、トロッとした食感と濃厚な甘みが味わえます。
● スイートポテト
なめらかさを求めるならシルクスイート。口どけがよく、焼いても形が崩れにくいのが魅力です。
● 天ぷら・大学いも
ホクホク感を活かしたいなら紅あずま。油との相性がよく、軽い甘みがちょうどいいバランスになります。
保存方法の違い
どの品種も共通して、冷蔵庫ではなく常温(13〜15℃前後)での保存が基本です。
特に安納芋は水分が多いため、風通しの良い場所で保存しないとカビが発生しやすくなります。
また、収穫からしばらく熟成させることで甘みが増す品種もあります。
まとめ:さつまいもは品種ごとに「性格」が違う!
さつまいもと一口に言っても、紅あずま・安納芋・シルクスイートはそれぞれ個性豊か。
🍠 紅あずま: ホクホク系で上品な甘さ。おかず向き。
🍠 安納芋: トロトロの甘さでスイーツや焼き芋向き。
🍠 シルクスイート: なめらかで上品な甘み。どんな料理にも万能。
さつまいもは「焼き方・品種・熟成期間」で味が大きく変化します。
ぜひスーパーで見かけたら、いくつかの種類を食べ比べて、自分の“推し芋”を見つけてみてくださいね。


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