Wi-FiとBluetoothの違いとは?通信距離・速度・用途をわかりやすく解説
スマートフォンやパソコンなどでよく目にする「Wi-Fi(ワイファイ)」と「Bluetooth(ブルートゥース)」。
どちらもケーブルを使わずに通信できる無線通信技術ですが、実は目的や性能が大きく異なります。
この記事では、Wi-FiとBluetoothの仕組み、速度、通信距離、用途の違いを詳しく比較します。
Wi-Fiとは?
Wi-Fiとは、無線LAN(ワイヤレス・ローカル・エリア・ネットワーク)の一種で、
インターネット接続を無線で行うための通信技術です。
家庭のルーターや公共のアクセスポイント(カフェ、ホテル、空港など)を通じて、
スマホ・PC・タブレットなどをインターネットに接続できます。
Wi-Fiの特徴
- 高速通信(最大10Gbps以上の規格も)
- 広い通信範囲(約100m程度まで可能)
- 複数台の機器を同時接続可能
- 主にインターネット接続用
Wi-Fiの主な用途
- 家庭やオフィスのインターネット通信
- 動画配信・オンラインゲーム・テレワーク
- Wi-Fiプリンターやスマート家電の接続
Bluetoothとは?
Bluetoothは、近距離通信を目的とした無線規格で、
機器同士をケーブルなしで直接つなぐために使われます。
たとえば、スマホとワイヤレスイヤホン、マウス、キーボードなどを接続するのが典型的な使い方です。
Bluetoothの特徴
- 通信距離は短い(約10m~最大100m程度)
- 通信速度は遅い(数Mbps程度)
- 消費電力が少なく、省エネに優れる
- インターネット接続ではなく機器同士の直接通信
Bluetoothの主な用途
- ワイヤレスイヤホン・スピーカー
- マウス・キーボード
- スマートウォッチ・フィットネスデバイス
- 車載ハンズフリー機器
Wi-FiとBluetoothの違いを比較表で整理
| 項目 | Wi-Fi | Bluetooth |
|---|---|---|
| 主な目的 | インターネット通信・データ共有 | 機器同士の近距離通信 |
| 通信距離 | 最大約100m | 約10m(最新規格で最大100m) |
| 通信速度 | 最大10Gbps以上(Wi-Fi 6Eなど) | 最大2Mbps前後(Bluetooth 5.0など) |
| 接続形態 | ルーターを介したネットワーク接続 | 機器間の直接接続(ペアリング) |
| 消費電力 | 比較的高い | 非常に低い(省電力) |
| 同時接続台数 | 多い(数十台以上可能) | 少ない(基本は数台) |
| 主な用途 | 動画・ゲーム・データ通信 | 音声・入力・センサー通信 |
| 代表的な機器 | スマホ、PC、ルーター、テレビ | イヤホン、マウス、キーボード、時計 |
Wi-FiとBluetoothの仕組みの違い
Wi-Fiは「アクセスポイント(ルーター)」を介して通信を行います。
一方Bluetoothは「ペアリング」という方法で、機器同士を直接結びつけます。
つまり、Wi-Fiは「ネットワーク通信」、Bluetoothは「点対点通信」と言えます。
どちらを使うべき?目的別おすすめ
- インターネット接続が目的:Wi-Fi
- イヤホンやマウスなどを無線化:Bluetooth
- 家の中で動画やデータを共有:Wi-Fi
- 音楽再生やデバイス連携:Bluetooth
Wi-FiとBluetoothを併用できる?
はい、できます。
多くのスマホやパソコンでは、Wi-FiとBluetoothを同時に使うことが可能です。
例えば、Wi-Fiでインターネットを利用しながら、Bluetoothでイヤホンに音を送る、といった使い方が一般的です。
まとめ
Wi-FiとBluetoothはどちらも無線通信技術ですが、用途が大きく異なります。
- Wi-Fi:インターネット通信や大容量データ転送に適する
- Bluetooth:近距離での機器連携や音声通信に適する
それぞれの特徴を理解して上手に使い分けることで、
より快適なデジタルライフを送ることができるでしょう。


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