売上と利益の違いをわかりやすく解説。売上は会社が得た総額、利益はそこから経費を引いた残りです。初心者でも理解できる図解付きで、経営やビジネスの基礎を学びましょう。

○○と○○の違い








売上と利益の違いとは?経営の基礎をわかりやすく解説!

売上と利益の違いとは?経営の基礎をわかりやすく解説!

「売上」と「利益」、どちらもお金に関する言葉ですが、意味はまったく違います。
ニュースや会社の決算発表でよく聞くものの、「何がどう違うの?」と疑問に思う方も多いでしょう。
この記事では、初心者にもわかりやすく「売上」と「利益」の違いを解説します。

◆ 売上とは?

売上(うりあげ)とは、商品やサービスを販売して得た総額のことを指します。
たとえば、1個500円のパンを100個売った場合、売上は「500円×100個=5万円」です。
ここには材料費や人件費などの経費はまだ引かれていません。つまり、売上は「お金が入ってきた金額の合計」です。

◆ 利益とは?

利益(りえき)とは、売上から経費を差し引いた残りの金額のこと。
つまり「本当に会社の手元に残るお金」です。
パン屋の例でいえば、5万円の売上があっても、材料費や人件費、光熱費などに4万円かかったら、残りの1万円が「利益」になります。

◆ 売上と利益の違いを比較表でチェック!

項目 売上 利益
意味 販売によって得た総額 売上から経費を引いた残り
性質 「入ってくるお金」 「最終的に残るお金」
例(パン屋) 500円×100個=5万円 5万円−経費4万円=1万円
注目される場面 売上規模や成長率を示すとき 経営の健全性や儲けを示すとき

◆ 利益にも種類がある

実は「利益」にはいくつかの段階があります。
それぞれ会社の状況をより詳しく知るために使われています。

  • 売上総利益(粗利益):売上から仕入原価を引いたもの。どれだけ商品で稼いでいるかを示す。
  • 営業利益:売上総利益から販売費や人件費などを引いたもの。本業のもうけ。
  • 経常利益:営業利益に加えて、利息収入や支払い利息なども反映した利益。
  • 純利益:最終的に株主に残る利益。いわば「最終ゴール」です。

◆ 売上が多くても赤字になることも!

よくある誤解が、「売上が多い会社=儲かっている会社」というものです。
しかし、売上がいくら多くても、経費がそれ以上にかかっていれば赤字になります。
たとえば、売上10億円でも経費が11億円なら、1億円の赤字です。
つまり、経営で本当に大事なのは「売上」よりも「利益」をしっかり確保することです。

◆ まとめ:売上はスタート、利益はゴール

最後にもう一度、違いを簡単にまとめましょう。

  • 売上=入ってきたお金の合計(スタート)
  • 利益=経費を引いて残ったお金(ゴール)

ビジネスでは「売上を増やすこと」よりも「利益を残すこと」が大切です。
たとえ売上が少なくても、経費を抑えて利益を確保できれば、健全な経営ができます。
ニュースで企業の決算を聞くときは、ぜひ「売上」と「利益」の両方に注目してみてくださいね。


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