新鮮なルッコラはどっち？見分け方と選び方のコツ

サラダやピザ、パスタなどに欠かせない香り野菜「ルッコラ」。
イタリア料理には定番のハーブで、ゴマのような香ばしい風味と、ほどよい苦味が特徴です。
おしゃれな印象のルッコラですが、実はとても繊細で、鮮度の落ちが早い野菜でもあります。
今回は、スーパーで買うときに失敗しない新鮮なルッコラの見分け方を、わかりやすく紹介します。

ルッコラとは？

ルッコラは地中海沿岸原産のアブラナ科の野菜で、英語では「ロケット（Rocket）」とも呼ばれます。
日本ではサラダ野菜として人気が高く、ハーブのような香りとほのかな苦味が料理のアクセントになります。
ビタミンC・βカロテン・カルシウム・鉄分などの栄養が豊富で、女性に嬉しい美容・健康効果が期待できる野菜です。

新鮮なルッコラと古いルッコラの違い

ルッコラは収穫後すぐにしおれやすいため、見た目や香りで鮮度を見分けるのが大切です。
下の表をチェックしながら、選び方を確認してみましょう。

葉の色とツヤで新鮮度をチェック

ルッコラの葉は、鮮度が高いと深い緑色でツヤがあります。
黄緑色や黄色っぽく変色しているものは、時間が経って栄養や香りが抜けているサイン。
また、葉の表面に黒い点やシミがある場合も、鮮度が落ちている証拠です。
できるだけ均一な緑色で、ハリのある葉を選びましょう。

葉の形やハリも重要

新鮮なルッコラは、葉の形がきれいでピンと立っています。
逆に、しんなりしているものや、葉先が丸まっているものは、水分が抜けてきている状態です。
袋入りのものを選ぶ場合は、葉が全体的に平らで立体感があるものを選ぶのがポイントです。

茎の状態を確認しよう

茎はルッコラの鮮度を見極める重要なポイント。
新鮮な茎は白くてみずみずしいのが特徴です。
時間が経つと、茎の部分が茶色く変色したり、乾燥してシワが寄ってきます。
また、ぬめりが出ている場合は完全に傷んでいるため避けましょう。

香りが強いものが新鮮

ルッコラの特徴であるゴマのような香ばしい香りは、鮮度が高い証拠です。
香りが弱いものや、酸っぱい臭い・青臭さが強いものは、劣化が始まっています。
香りがしっかりしているものほど、風味が濃く、料理に使ったときの存在感も抜群です。

旬の時期とおいしい季節

ルッコラの旬は春（4〜6月）と秋（10〜11月）。
気温が穏やかな時期に育つルッコラは、香りと味のバランスが良く、えぐみが少なくなります。
夏に収穫されたものはやや苦味が強く、冬はマイルドな味わいになります。

保存方法

冷蔵保存

ルッコラは水分に弱く、湿気が多いとすぐに傷みます。
保存するときは、軽く湿らせたキッチンペーパーで根元を包み、ポリ袋に入れて野菜室へ。
できれば立てて保存し、2〜3日以内に使い切りましょう。

冷凍保存はできる？

ルッコラは冷凍すると食感と香りが損なわれやすいため、基本的に冷凍保存には向きません。
どうしても余った場合は、炒め物やスープ用として軽く茹でてから冷凍しましょう。

ルッコラのおすすめ料理

新鮮なルッコラは香りが豊かなので、生のままでも加熱してもおいしく楽しめます。
ここでは人気の食べ方を紹介します。

• ルッコラのサラダ：オリーブオイルと塩、レモン汁でシンプルに。
• 生ハムとルッコラのピザ：焼き上がりにたっぷりのせて香りを楽しむ。
• パスタのトッピング：ペペロンチーノやトマトソースとの相性抜群。
• ルッコラとチーズのサンドイッチ：モッツァレラやカマンベールと好相性。

ルッコラの豆知識

ルッコラの学名は「Eruca vesicaria」で、英語名は「ロケット（Rocket）」。
「ルッコラ」という呼び方はイタリア語です。
古代ローマ時代から食べられていたハーブで、当時は媚薬（びやく）効果がある植物として重宝されていました。
また、ルッコラの種子からは食用油（ルッコラオイル）も取れるんですよ。

まとめ：新鮮なルッコラを選ぶポイント

• 葉が濃い緑色でツヤがある
• 葉先がピンと立っていて、しおれていない
• 茎が白くみずみずしい
• 香りが強くゴマのような風味がある
• 袋の中に水滴がないものを選ぶ

ルッコラは香りと食感が命の野菜です。
鮮度が高いほど香ばしさが際立ち、サラダやピザの味わいもワンランクアップします。
ぜひスーパーで選ぶときは、今回紹介したポイントを意識してみてくださいね。