カタツムリとエスカルゴの違いをわかりやすく解説【比較表つき】

「カタツムリとエスカルゴって同じじゃないの？」と思う人も多いかもしれません。
実は生物学的にはほぼ同じ仲間ですが、使われる場面や意味が大きく違います。
この記事では、両者の明確な違いを初心者にもわかりやすく解説します。

カタツムリとエスカルゴの違い【比較表】

項目	カタツムリ	エスカルゴ
意味	陸に住む巻き貝の総称	食用として用いる特定のカタツムリ
生息地	日本を含む世界中の陸地	主にフランスを中心としたヨーロッパ
食用かどうか	日本のカタツムリは基本的に食用不可	食品として養殖・管理された食用カタツムリ
衛生面	寄生虫の危険が高い	食用として衛生管理され、安全性が高い
分類	陸生の貝類全般	あくまで食材名

カタツムリとは？

カタツムリは、陸に住む巻き貝の総称で、日本では梅雨の時期に見かける身近な生き物です。
正式には陸生の巻き貝（陸生貝類）で、世界に数千種がいます。

日本にいるカタツムリは鑑賞生物であり、基本的に食用としての利用は想定されていません。
また、広東住血線虫などの寄生虫を持つ可能性があり、生食はもちろん、調理しても大変危険です。

エスカルゴとは？

一方の「エスカルゴ」は、フランス料理で提供される食用カタツムリの料理名、
もしくはその食材となる特定の養殖カタツムリを指します。

代表的なのは以下の種類です。

• ブルゴーニュ種（ブドウカタツムリ）
• プティグリ種（小型の食用種）

これらは食用として専用に養殖され、寄生虫管理・衛生管理が徹底されているため、
一般の野生カタツムリとは安全性が大きく異なります。

なぜ「カタツムリ＝エスカルゴ」ではないのか

生物学的にはどちらも陸生の巻き貝で関係は近いですが、
エスカルゴは「食材」であり、
カタツムリは「生き物としての分類」という点が大きな違いです。

つまり、

エスカルゴ ＝ 食用に育てられたカタツムリ

と考えると理解しやすいでしょう。

日本のカタツムリを食べてはいけない理由

日本にいるカタツムリは食用ではなく、
寄生虫や雑菌を持つ可能性が非常に高いため絶対に食べてはいけません。

• 寄生虫（広東住血線虫）による危険
• 汚れ・雑菌による食中毒リスク
• そもそも食用種として管理・育成されていない

このため、エスカルゴ料理と日本のカタツムリは安全性が根本から異なります。

まとめ：名前は似ていても意味が大きく違う

カタツムリとエスカルゴは同じ仲間ですが、その扱われ方や意味はまったく違います。

• カタツムリ＝陸生巻き貝の総称
• エスカルゴ＝食用として管理された特定のカタツムリ
• 日本のカタツムリは食べてはいけない

見た目は似ていても、食品としての安全性・育て方・用途が大きく違うため、
この２つはしっかり区別して理解することが大切です。