エルニーニョ現象とは?仕組みと影響を解説
エルニーニョ現象とは、太平洋赤道付近の海水温が平年より高くなることで、世界各地の天候に大きな影響を与える自然現象です。
ニュースや天気予報でよく耳にしますが、「なぜ起きるのか」「何が問題なのか」は意外と知られていません。
この記事では、エルニーニョ現象の基本から私たちの生活への影響までをわかりやすく解説します。
エルニーニョ現象の仕組み
通常、太平洋赤道付近では東から西へ吹く貿易風によって、暖かい海水が西側(インドネシア付近)に集まっています。
その結果、南米沖では冷たい深層水が湧き上がる状態が保たれています。
しかし、貿易風が弱まると暖かい海水が東側(南米沖)へ移動し、太平洋東部の海水温が上昇します。
この状態が数か月から1年以上続く現象を「エルニーニョ現象」と呼びます。
エルニーニョ現象が起きるとどうなる?
エルニーニョ現象が発生すると、海水温の変化により大気の流れも変わり、世界各地で異常気象が起こりやすくなります。
- 南米では大雨や洪水が発生しやすい
- オーストラリアや東南アジアでは干ばつが起こりやすい
- 日本では冷夏や暖冬になりやすい傾向
これらの影響により、農作物の不作や水不足、自然災害のリスクが高まることがあります。
日本への具体的な影響
日本ではエルニーニョ現象が起きると、夏は気温が低く日照不足になりやすく、冬は比較的暖かくなる傾向があります。
その結果、以下のような影響が考えられます。
- 米や野菜の生育不良
- 電力需要の変化(冷暖房の使用増減)
- スキー場の雪不足
日常生活では気づきにくいものの、経済や産業にも少なからず影響を与えています。
ラニーニャ現象との違い
エルニーニョ現象と反対の現象が「ラニーニャ現象」です。
ラニーニャ現象では、太平洋赤道付近の海水温が平年より低くなります。
日本では、ラニーニャ現象が起きると猛暑や厳冬になりやすい傾向があります。
どちらの現象も、地球規模の気候変動に深く関わる重要な現象です。
エルニーニョ現象を正しく理解することが大切
エルニーニョ現象は自然に繰り返し発生するもので、完全に防ぐことはできません。
しかし、仕組みや影響を理解することで、農業対策や防災、エネルギー政策などに活かすことができます。
天気予報やニュースで「エルニーニョ」という言葉を見かけたら、世界と日本の気候が大きくつながっているサインだと考えてみてください。


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