レム睡眠とノンレム睡眠の違いとは?
私たちが毎日当たり前のようにとっている「睡眠」には、実は大きく分けて2つの状態があります。それが「レム睡眠」と「ノンレム睡眠」です。この2つは交互に現れ、それぞれ異なる役割を担っています。睡眠の質を高めるためには、この違いを正しく理解することが重要です。
レム睡眠とは何か
レム睡眠とは、「急速眼球運動(Rapid Eye Movement)」が起こる睡眠状態です。眠っているにもかかわらず、脳は比較的活発に活動しているのが特徴です。まぶたの下で眼球が素早く動き、夢を見やすいのもこのレム睡眠の時間帯です。
この状態では脳が起きているときに近い働きをしており、記憶の整理や感情の処理が行われていると考えられています。一方で、体の筋肉はほぼ完全に弛緩しているため、夢の内容に合わせて体が動いてしまうことは通常ありません。
ノンレム睡眠とは何か
ノンレム睡眠は、レム睡眠以外の睡眠状態を指します。こちらは脳の活動が低下し、深い休息状態に入るのが特徴です。ノンレム睡眠はさらに浅い眠りから深い眠りまで段階的に分かれており、特に「深いノンレム睡眠」は疲労回復に大きく関与します。
成長ホルモンが多く分泌されるのもノンレム睡眠中であり、体の修復や免疫機能の維持に欠かせない時間帯です。肉体的な疲れを取るうえでは、このノンレム睡眠が非常に重要とされています。
レム睡眠とノンレム睡眠の違い
両者の違いを簡単にまとめると、「脳を休ませるか」「体を休ませるか」という点にあります。ノンレム睡眠では脳が休息し、体の回復が進みます。一方、レム睡眠では脳が活動し、記憶や感情の整理が行われます。
また、夢を見るかどうかも大きな違いの一つです。夢の多くはレム睡眠中に見られ、ノンレム睡眠ではあまり鮮明な夢は見ません。このため、朝起きたときに夢を覚えている場合は、レム睡眠中に目覚めた可能性が高いと考えられます。
睡眠中のリズムと割合
人は一晩の睡眠中に、ノンレム睡眠とレム睡眠を約90分周期で繰り返します。寝入りばなは深いノンレム睡眠が多く、明け方に近づくにつれてレム睡眠の割合が増えていきます。
このリズムが乱れると、十分な時間寝ていても疲れが取れない、日中に強い眠気を感じるといった不調が起こりやすくなります。睡眠時間だけでなく、睡眠の「質」が重要だと言われる理由はここにあります。
睡眠の質が低下するとどうなるか
ノンレム睡眠が不足すると、体の疲労が回復しにくくなり、免疫力の低下や集中力の低下につながります。一方、レム睡眠が不足すると、記憶力の低下や感情のコントロールが難しくなるといった影響が出ることがあります。
慢性的な睡眠不足や不規則な生活は、これら両方の睡眠を妨げ、心身の不調を引き起こす原因になります。
レム睡眠・ノンレム睡眠を整えるポイント
質の高い睡眠を得るためには、生活習慣の見直しが欠かせません。就寝前にスマートフォンやパソコンの使用を控える、毎日同じ時間に寝起きする、寝る前にカフェインやアルコールを控えるといった基本的な対策が有効です。
また、寝室の環境を整えることも重要です。照明を暗くし、静かで快適な温度を保つことで、自然とノンレム睡眠とレム睡眠のリズムが整いやすくなります。
まとめ
レム睡眠とノンレム睡眠は、どちらも欠かすことのできない重要な睡眠状態です。ノンレム睡眠は体を回復させ、レム睡眠は脳を整理し心を整えます。この2つがバランスよく繰り返されることで、質の高い睡眠が実現します。
単に長く寝るだけでなく、睡眠の中身に目を向けることが、健康的な毎日への第一歩と言えるでしょう。


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