数の子って何の卵?数は魚の子じゃない!
お正月料理の定番として知られる「数の子」。
プチプチとした独特の食感が特徴で、「縁起物」としても親しまれています。
しかし、ふと疑問に思ったことはありませんか?
「数の子って、何の卵?」「“数”って魚の名前?」
結論から言うと、数の子は“ニシン”の卵です。
そして意外なことに、「数」という言葉は魚の名前ではありません。
この記事では、数の子の正体から名前の由来、なぜ縁起が良いとされるのか、栄養や食文化まで、知らない人にも分かりやすく解説します。
数の子は何の卵?正体はニシンの卵
数の子の正体は、ニシン(鰊)という魚の卵です。
ニシンは主に寒冷な海域に生息する魚で、かつては日本近海でも大量に獲れたことで知られています。
このニシンが産卵期に産み付ける卵を、卵巣ごと塩漬けにしたものが「数の子」です。
つまり、私たちが食べている数の子は、
ニシンのお腹の中にぎっしり詰まった卵の集合体なのです。
ちなみに、同じ魚卵でも、
・たらこ → スケトウダラの卵
・いくら → サケの卵
と、それぞれ魚の種類が異なります。
「数」は魚の名前じゃない?数の子の名前の由来
「数の子」という名前を聞くと、
「数(かず)って魚の名前?」と思ってしまいがちですが、これは大きな誤解です。
“数”は魚の名前ではありません。
数の子の「数」とは、
卵の数が非常に多いことを意味しています。
ニシンの卵は一腹に数万粒以上もあり、その卵がびっしりと詰まった様子から、
「子がたくさんある」=「数の子」と呼ばれるようになったのです。
つまり数の子とは、
「数多くの子(卵)」
という意味を持つ言葉なのです。
なぜ数の子は縁起がいい食べ物なのか
数の子が正月料理やおせちに欠かせない理由は、その名前の意味にあります。
「数多くの子」=
子孫繁栄・家系が続く
このイメージから、数の子は古くから縁起の良い食べ物とされてきました。
特に江戸時代以降、おせち料理が一般化する中で、
「子どもや孫がたくさん増えますように」
という願いを込めて、正月に食べられるようになったといわれています。
同じように縁起を担ぐ食材としては、
・黒豆(まめに働く)
・昆布(よろこぶ)
などがあり、数の子もその一つです。
数の子はどうやって作られている?
数の子は、単に卵を取り出しただけではありません。
一般的な製造工程は以下の通りです。
まず、産卵期のニシンを漁獲し、卵巣を丁寧に取り出します。
その後、卵が崩れないように注意しながら塩漬けにします。
この段階では、かなり塩分が強く、
そのままでは食べられません。
私たちが食べる前に行う「塩抜き」は、
保存性を高めるための下処理だったのです。
数の子のプチプチ食感の秘密
数の子といえば、独特のプチプチした食感が魅力です。
この食感の正体は、
卵一粒一粒が非常に硬い膜で覆われていることにあります。
ニシンの卵は、海藻などに付着しても壊れにくいよう、
しっかりとした構造をしています。
そのため、噛むと一斉に卵が弾け、
あの心地よい歯ごたえが生まれるのです。
数の子の栄養価は高い?
数の子は縁起物であるだけでなく、栄養面でも優れた食品です。
主な栄養素としては、
・たんぱく質
・DHA、EPAなどの不飽和脂肪酸
・ビタミンB群
などが含まれています。
特にDHAやEPAは、
脳の働きをサポートする栄養素として知られています。
ただし、塩分が多い食品でもあるため、
食べ過ぎには注意が必要です。
海外にも数の子はある?
実は数の子は、日本だけの食文化ではありません。
ニシンの卵は、
カナダやヨーロッパでも加工・輸出されており、
多くが日本向けに流通しています。
ただし、
「正月に縁起物として食べる」
という文化は、日本独自のものです。
海外では、寿司ネタや加工食品の一部として扱われることが多く、
文化の違いが見えて面白い点でもあります。
まとめ:数の子はニシンの卵、数は魚じゃない
数の子について、改めてポイントを整理します。
・数の子はニシンの卵
・「数」は魚の名前ではなく卵の多さを表す言葉
・子孫繁栄を願う縁起物
・独特の食感と栄養価を持つ食品
普段何気なく食べている数の子も、
由来や意味を知ると、少し特別に感じられます。
今年のお正月や、数の子を食べる機会があれば、
ぜひ「これはニシンの卵なんだ」と思い出してみてください。


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