女王と王妃の違いをわかりやすく解説|立場・権限・英語表現までまとめて解説
ニュースで「女王」や「王妃」という言葉を耳にすることがありますが、
実はこの2つにははっきりとした違いがあります。
英語ではどちらも「Queen」と呼ばれる場合があり、混同されやすい言葉です。
この記事では、女王と王妃の意味、役割、権限、英語名の違いを、比較表を用いてわかりやすく解説します。
女王とは?自らが国を治める女性君主
女王(じょおう)とは、自らが国を治める立場にある女性君主のことです。
男性でいえば国王(こくおう)にあたり、国家の象徴または政治的権限を持つ存在です。
女王の特徴
- 王位を持つ本人である
- 政治的権限を持つ国もある(例:イギリスは象徴的君主)
- 結婚の有無に関係なく「女王」のまま
- 夫は「王」ではなく王配(おうはい)と呼ばれる
女王の代表例
- エリザベス2世(イギリス)
- ヴィクトリア女王(イギリス)
- デンマークのマルグレーテ2世
女王とは「自分自身が王位を持つ女性」である点がもっとも重要です。
王妃とは?国王の妻に与えられる称号
王妃(おうひ)とは、国王の妻につけられる称号です。
王位を持つのは夫(国王)であり、王妃自身が政治権限を持つわけではありません。
王妃の特徴
- 国王の妻であることが前提
- 自分自身は王位を持たない
- 立場は王を支える存在
- 夫が亡くなると「王太后(おうたいごう)」となる場合がある
王妃の代表例
- カミラ王妃(イギリス/チャールズ3世の王妃)
- レティシア王妃(スペイン)
- マティルド王妃(ベルギー)
王妃は「国王がいて初めて成立する称号」である点が女王との大きな違いです。
女王と王妃の違いを比較
| 項目 | 女王 | 王妃 |
|---|---|---|
| 立場 | 王位を持つ女性君主 | 国王の妻 |
| 権限 | 君主としての権限を持つ場合がある | 政治的権限は基本的にない |
| 結婚の影響 | 結婚していても「女王」のまま | 国王の妻である間のみ「王妃」 |
| 英語表現 | Queen Regnant(統治する女王) | Queen Consort(国王の配偶者) |
| 夫の呼び方 | 王配(Prince Consort) | 国王(King) |
女王の夫が「王」と呼ばれない理由
多くの人が疑問に思うのが、「女王の夫がなぜ“王”と呼ばれないのか?」という点です。
理由は簡単で、「王(King)」は王位を持つ者にしか与えられない称号だからです。
そのため、女王の夫は「王配(おうはい)」と呼ばれ、イギリスでは「Prince Consort(プリンス・コンソート)」が使用されます。
英語のQueenが2種類あることに注意
英語では「Queen」とひとつの単語で表されることが多いですが、厳密には以下の2種類に分かれます。
- Queen Regnant(クイーン・レグナント):統治する女王(王位を持つ本人)
- Queen Consort(クイーン・コンソート):王妃(国王の配偶者)
ニュースではどちらも単に「Queen」と呼ばれるため、混乱しやすい表現です。
まとめ|女王と王妃は立場がまったく異なる
女王と王妃は似た言葉に見えますが、実際には次のように大きく違います。
- 女王=自らが国を治める女性君主
- 王妃=国王の妻としての称号
女王は「本人が王位を持つ」立場であり、
王妃は「夫が王であるために与えられる」立場。
この違いを知ると、ニュースや歴史の理解がより深まります。


コメント