当社と弊社の違いをわかりやすく解説【正しい使い分けを徹底説明】

ビジネスメールや会話でよく使われる「当社（とうしゃ）」と「弊社（へいしゃ）」。
どちらも自分の会社を指す言葉ですが、敬意の向け方が異なるため、使い分けを誤ると相手に失礼になることがあります。
本記事では、両者の違いと正しい使い分け、実際のメール例を初心者にもわかりやすく解説します。

当社と弊社の違いを比較

項目	当社	弊社
意味	自分の会社を指す一般的な表現	自分の会社をへりくだって表現する敬語
敬意の向き	中立（敬意なし）	相手に敬意を向ける
使う場面	社内向け、広告、広報、プレスリリース、説明文	取引先・顧客など、外部への丁寧な対外文書
メールでの使用頻度	やや少ない	一般的・丁寧
使うべきでない場面	相手へ敬意を示す必要がある場面	社内で使うと不自然・上司に使うのは誤用

当社とは？意味と使い方

「当社」は、自分の会社を指すニュートラルな呼び方です。
特に相手へ敬意を示したり、へりくだったりする必要がない場面で使用されます。

当社を使う場面の例

• 会社案内やパンフレット
• 企業ホームページ
• プレスリリース
• 同業者間の中立な会話
• 社内文書

当社を使った例文

・当社は〇〇サービスを提供しております。
・当社の製品が受賞いたしました。
・当社の決算についてご説明いたします。

弊社とは？意味と使い方

「弊社」は、自社をへりくだって表現する言葉で、謙譲語にあたります。
取引先や顧客など、自分の会社より立場が上とか下とかに関係なく、
“外部の相手に対して丁寧に伝える” ために使います。

弊社を使う場面の例

• 取引先へのメール
• 商談・営業
• 見積書・請求書・契約書
• 問い合わせ対応
• 展示会などでの説明

弊社を使った例文

・弊社の商品をご検討いただきありがとうございます。
・資料を弊社で確認のうえ、ご連絡いたします。
・弊社担当より改めてご連絡差し上げます。

当社と弊社は使い分けが重要

どちらも「自分の会社」を表す言葉ですが、以下のように明確に使い分けます。

外部への丁寧な文書 → 「弊社」

取引先・顧客など、社外へ丁寧に伝える際は基本的に「弊社」を使います。

中立的な場面 → 「当社」

広告やウェブサイトなど、自社を紹介する説明文では「当社」が自然です。

メールでの正しい使い分け例

× 間違い例

・当社の担当がご連絡いたします。（外部向けにはやや不自然）
・弊社は〇〇賞を受賞しました。（謙譲しすぎで企業PRに向かない）

〇 正しい例

・弊社担当よりご連絡申し上げます。
・当社は〇〇賞を受賞いたしました。

まとめ：当社と弊社の違い

「当社」＝ニュートラルな自社の呼び方。広告・広報・社内向けで使用。
「弊社」＝外部へへりくだる丁寧な言い方。対外的なメールや文書で使用。

状況に応じて正しく使い分けることで、ビジネスコミュニケーションがよりスムーズになります。