おりんを鳴らす回数と状況|正しい鳴らし方をわかりやすく解説

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おりんを鳴らす回数と状況|正しい鳴らし方をわかりやすく解説


おりんを鳴らす回数と鳴らす状況をわかりやすく解説

お仏壇での手を合わせる際に「おりん(りん)」を鳴らすのは日常的な作法です。しかし、

  • 回数は1回?2回?
  • いつ鳴らすのが正しい?
  • 葬儀や法要は普段と違う?

など、意外と迷う方が多いポイントでもあります。この記事では、宗派を問わず一般的に使える「おりんの鳴らし方」をわかりやすくまとめました。

おりんとは?

おりんは読経や礼拝の始まりと終わりの合図として使われる仏具です。余韻が心を整え、仏さまに心を向ける意味があります。

おりんを鳴らす回数の基本

場面 鳴らす回数 補足
日常のお参り 1回 読経前または手を合わせる前に1回
読経中 節目で1回 お経の区切りで鳴らす(僧侶が鳴らす場合)
朝夕のお勤め 1回〜2回 宗派により異なるが基本は1回
法要 僧侶に合わせる 個人で鳴らす必要はない
葬儀 鳴らさない(遺族のみ1回など宗派差あり) 参列者は鳴らさないのが一般的

一般家庭での基本的な鳴らし方(最も一般的)

結論:日常のお参りでは「1回だけ」鳴らすのが基本です。

① 仏壇の前に座る

姿勢を正して座り、心を落ち着けます。

② おりんを「軽く」1回鳴らす

りん棒で強く叩く必要はありません。軽く触れて澄んだ音が響く程度が丁度よいです。

③ 合掌してお参りする

おりんの余韻が消える前に手を合わせても問題ありません。

④ 終わりにもう一度鳴らすか?

基本は鳴らさないのが一般的です。
ただし、地域や宗派で「終わりに1回」を習慣としているところもあります。

宗派による違いは大きい?

実は、おりんの鳴らし方は宗派による細かい決まりが少なく、地域・家庭の慣習による部分が大きいです。

ただし以下のような傾向があります:

  • 浄土真宗:基本は「1回」、儀式としての強い意味はない
  • 曹洞宗・臨済宗:読経の区切りで僧侶がおりんを入れる
  • 真言宗・天台宗:お勤めで読経に合わせて鳴らす場面あり

家庭のお参りでは「1回だけ鳴らせばOK」と覚えておくと迷いません。

葬儀や法要でのおりんの扱い

● 葬儀(参列者)

参列者はおりんを鳴らしません。

● 葬儀(遺族)

僧侶の指示に従う。多くの地域では遺族も鳴らさない。

● 法要

僧侶だけが読経に合わせて鳴らします。

まとめ

  • 家庭のお参り → おりんは1回鳴らすのが基本
  • 始まりに鳴らす → ◎
  • 終わりに鳴らす → ×(地域習慣でOKな場合あり)
  • 葬儀や法要では鳴らさない
  • 迷ったら「1回だけ」「軽く」が正解

おりんは「仏さまに心を向けるためのスイッチ」のような役割を持つ大切な仏具です。ご家庭の習慣を大切にしつつ、無理なく使っていきましょう。


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