失業給付の受給条件とは？必要な要件を徹底解説！

失業給付の受給条件とは？受給要件をわかりやすく解説

仕事を辞めた後に生活の支えとなる「失業給付」。でも、どんな人でももらえるわけではありません。この記事では、受給するために必要な条件や手続き、注意点を初心者にもわかりやすく徹底解説します。

失業給付（失業保険）とは？

失業給付とは、正式には「基本手当」と呼ばれるもので、働く意思と能力があるにも関わらず失業状態にある人に対して支給される給付金です。会社を辞めた（離職した）後、次の仕事が決まるまでの生活を支えるための公的な制度です。

この制度は「雇用保険」に加入していた人が対象で、加入期間や離職理由によって受給条件や給付日数が変わります。なお、雇用保険の加入条件や加入義務については、こちらの記事でも触れていますので、基礎知識として合わせてご覧ください。

失業給付の受給条件

失業給付を受けるためには、以下の条件をすべて満たす必要があります。

雇用保険に加入していたこと
一定期間以上の被保険者期間があること
失業状態にあること
ハローワークに求職の申込みをしていること
積極的に就職活動をしていること

この中でも特に重要なのが「離職理由」と「被保険者期間」です。次のセクションで詳しく見ていきます。

受給要件の詳細

1. 雇用保険に加入していたこと

会社員やパートタイマーとして働いていた場合、週の労働時間や勤務日数によって雇用保険の加入対象になります。一般的には、週20時間以上働き、31日以上雇用見込みがある場合は加入対象です。

雇用保険未加入の場合、失業給付は受給できません。短期のアルバイトや学生の就業など、一部加入対象外のケースもありますので注意してください。

2. 一定期間以上の被保険者期間があること

失業給付を受けるには、原則として離職前の2年間に、通算して 12か月以上 雇用保険に加入していた必要があります。

ただし、会社都合（倒産・解雇など）の場合は、この期間が短縮されるケースもあります。

3. 失業状態にあること

失業とは、働く意思と能力がありながら仕事がない状態を指します。具体的には次のような状態です。

職を離れている
次の仕事を探している
すぐに働ける状態であること

自分から辞めた場合（自己都合退職）は給付制限がつくことがあり、すぐにお金がもらえないこともあります。

4. ハローワークに求職の申込みをしていること

失業給付を受けるには、必ずお住まいの地域を管轄するハローワークで求職申込みを行う必要があります。この手続きが給付開始の前提条件です。

5. 積極的に就職活動をしていること

ハローワークで求職申込みをした後は、定期的な求職活動が必要です。ハローワークの職業相談や求人応募など、求職活動の証明が必要になります。

受給までの手続き

受給開始までの大まかな流れを解説します。

1. 離職票の受取

退職後、会社から「離職票」が送られてきます。これが失業給付申請の基本書類です。

2. ハローワークで求職申込み

離職票を持ってハローワークへ行き、求職の申込みを行います。ここで初回の説明や給付日数の算定が行われます。

3. 受給資格決定

ハローワークが受給要件を確認し、給付できるかどうかを決定します。

4. 求職活動・認定日

定期的にハローワークに行き、求職活動実績を報告します。これがないと給付が止まってしまいます。

5. 給付金の受取

条件を満たし、認定を受ければ銀行口座に給付金が振り込まれます。

失業給付の受給条件比較一覧

項目	要件	備考
雇用保険加入	加入していること	週20時間以上の労働が目安
被保険者期間	2年以内に12か月以上	会社都合は緩和あり
失業状態	働く意思・能力がある	求職活動が必須
求職申込み	ハローワークで申込み	初回申込みが必須
求職活動	継続的な活動	認定日に報告

よくある注意点・よくある質問

自己都合退職の場合の給付制限

自分の意思で辞めた場合、通常は給付開始まで約3か月の給付制限期間があります。この期間中は給付金が支給されません。

アルバイト・パートはもらえる？

雇用保険加入期間が条件を満たしていれば、アルバイト・パートの方でも失業給付は受けられます。ただし、曜日や時間数によっては加入対象外になるケースもあるので、勤務先の保険加入状況を確認しましょう。

会社都合退職の場合

倒産や解雇など会社側の事情で辞めた場合は給付制限がなく、すぐに給付金がもらえるケースが多いです。また給付日数も長くなる傾向にあります。

手続き忘れに注意

認定日にハローワークへ行かないと給付が停止します。また、求職活動の実績が認められないと支給が止まることもあるため、定期的な手続きが重要です。

まとめ

失業給付は、退職後の生活を支える大切な制度ですが、受給するための条件がいくつかあります。特に、雇用保険への加入期間やハローワークでの求職申込み、継続的な求職活動が大きなポイントです。

手続きに不安がある場合は、早めにハローワークに相談すると安心です。給付を最大限活用して、次のステップに進んでいきましょう！