住民税の仕組みをわかりやすく簡単に解説します。

住民税の仕組みをわかりやすく簡単解説

この記事では、社会人やこれから働き始める人に向けて「住民税の仕組み」をやさしく解説します。税金の話は難しく感じますが、住民税の基本を押さえれば怖くありません。「いつ」「どのように」「いくらくらい支払うのか」を順を追って説明していきます。

住民税とは？

住民税は、住んでいる市区町村や都道府県に支払う税金です。主にその自治体が提供するサービス（ゴミ処理、学校、福祉、道路など）を支えるための税金です。所得に応じて金額が決まります。

住民税を払うのは、1月1日時点でその自治体に住民登録がある人です。つまり、1年間の所得に対して翌年に課税されます。

住民税は「前年（1月1日〜12月31日）の所得」を元に、翌年の6月に税額が決定されます。支払いは6月〜翌年5月までの12回または一括で行います。会社員は給与から天引き（特別徴収）になることが多いです。

住民税は次の2つの合計で決まります。

項目	内容
均等割	誰でも同じ金額（※自治体ごとに異なる）
所得割	前年の所得に税率を掛けたもの

例えば、所得割の税率は市町村民税＋道府県民税で約10％程度です。収入が増えると所得割も増えます。

支払い方法は大きく2つあります。

特別徴収の場合は会社が住民税を毎月の給料から差し引き、自治体に納めてくれます。普通徴収の場合は自治体から送られてくる納付書で支払います。

住民税でも所得税と同じように各種控除が受けられます。主な控除には以下のようなものがあります。

控除が増えるとその分、課税される所得が減り、住民税も安くなります。

会社員の人でも副業や給与以外の収入がある場合は確定申告をする必要があります。確定申告をすると、その内容が自治体に伝わり住民税額にも反映されます。

確定申告について詳しくはこちらの記事も参考にしてください：確定申告の基本ガイド

住民税は「前年の所得」に対して課税され、自治体サービスの財源となる大切な税金です。支払い方法や控除を正しく理解しておくことが、税負担を抑えるポイントです。特に初めて住民税を払う人は、「いつ決まり・いつ払うか」「特別徴収と普通徴収の違い」を押さえておきましょう。