退職の自由は憲法で保障されている?労働者の権利を解説
「会社に引き止められて退職できない」「辞めたいと言ったら脅された」など、退職をめぐるトラブルは少なくありません。
しかし結論から言うと、退職する自由は日本国憲法によって保障された重要な権利です。
本記事では、退職の自由と憲法の関係、会社が退職を拒否できるのか、注意点までをわかりやすく解説します。
退職の自由は憲法で保障されている
日本国憲法第22条1項では、「職業選択の自由」が保障されています。
この職業選択の自由には、「どの仕事に就くか」だけでなく、「今の仕事を辞める自由」も含まれます。
つまり、労働者は自分の意思で退職することができ、会社が一方的にこれを制限することは原則として認められていません。
職業選択の自由と退職の関係
退職の自由は、職業選択の自由の裏返しとも言えます。
もし退職が自由にできなければ、新しい仕事を選ぶことができず、憲法の趣旨に反するからです。
そのため、「人手不足だから辞めさせない」「後任が決まるまで待て」といった理由だけで退職を強制的に止めることはできません。
会社は退職を拒否できるのか
原則として、会社が退職そのものを拒否することはできません。
期間の定めのない雇用契約であれば、民法により退職の意思表示から2週間で雇用契約は終了します。
就業規則に「退職は1か月前までに申し出る」と書かれていても、法律より強い効力はありません。
退職を妨げる行為の違法性
以下のような行為は、違法または問題となる可能性があります。
- 退職届を受け取らない
- 損害賠償をちらつかせて脅す
- 退職を理由に不利益な扱いをする
- 「辞めたら懲戒処分にする」と威圧する
これらは、労働者の退職の自由を侵害する行為として、トラブルに発展しやすい点に注意が必要です。
円満に退職するためのポイント
退職は自由とはいえ、実務上は円満に進めることが望ましいでしょう。
- 退職の意思は書面(退職届)で伝える
- 引継ぎ内容を整理しておく
- 感情的な対立を避ける
万が一、強い引き止めや嫌がらせがある場合は、専門家や相談窓口の利用も検討しましょう。
退職後に必要な手続き
退職後は、健康保険や年金の切り替えなど、重要な手続きがあります。
詳しくは以下の記事も参考にしてください。
退職の自由を正しく理解し、自分の権利を守りながら、安心して次の一歩を踏み出しましょう。


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