震度とマグニチュードの違いをわかりやすく解説
ニュースで地震が報じられると、「震度5強」「マグニチュード7.0」など、似ているようで違う用語がよく登場します。しかし、これらはまったく別の意味を持つ指標です。本記事では、地震に関する基本知識として「震度」と「マグニチュードの違い」を初心者にもわかりやすく解説します。
震度とマグニチュードの違い【比較表】
| 項目 | 震度 | マグニチュード |
|---|---|---|
| 意味 | ある地点で感じた“揺れの強さ” | 地震そのものの“エネルギーの大きさ” |
| 決まる要素 | 観測地点の揺れ、距離、地盤など | 震源で発生した地震エネルギー |
| 単位 | なし(0~7の段階) | マグニチュード(M) |
| 観測方法 | 気象庁の震度計 | 地震波の波形から算出 |
| 報道時の表現 | 震度5弱・震度6強など | M6.5・M7.3など |
| イメージ | 「どれだけ揺れたか」 | 「どれだけ大きな地震か」 |
震度とは?地点ごとの揺れの強さを表す指標
震度とは、「その地点でどれだけ揺れを感じたか」を示す指標で、日本独自の観測方式が使われています。気象庁によると、震度は0から7までの10段階(5弱・5強・6弱・6強を含む)で評価されます。
同じ地震でも、震源からの距離、地盤の硬さ、建物の状態などによって揺れ方は大きく変わります。そのため、場所によって「震度5強」と「震度3」が同時に記録されることもあります。
震度はあくまで「局所的な揺れ」を表すため、 evacuate 判断や建物被害の目安として重要です。
マグニチュードとは?地震そのものの規模を表す指標
マグニチュード(M)は「地震そのものの大きさ(エネルギー量)」を示す指標で、世界共通の概念です。一般的にはM6.0、M7.3といった小数点付きの値で示されます。
特徴として、マグニチュードは1増えるとエネルギーは約32倍、2増えると約1000倍になります。たとえば、M7.0の地震はM6.0の地震の約32倍のエネルギーを持つ非常に大きな揺れです。
マグニチュードは地震の規模そのものを示すため、震源が海底の場合でも、遠方で小さく揺れても「地震自体の大きさ」は正しく把握できます。
震度とマグニチュードが一致しない理由
よくある疑問として、「マグニチュードが大きいのになぜ震度が低いの?」というものがあります。これは、震度とマグニチュードが測っている対象がまったく違うためです。
- 震度:その地点の揺れ
- マグニチュード:地震のエネルギー
例えば、マグニチュード6.5の地震でも、震源が深かったり、震源が遠い場所にあると、震度1や震度2しか記録されないことがあります。逆に、マグニチュードが小さくても震源が浅い直下型地震では震度5や震度6になる場合もあります。
震度とマグニチュードを理解すると、地震ニュースがもっとわかる
震度とマグニチュードの違いを理解しておくと、地震のニュースを見たときの判断が格段にしやすくなります。
- 震度 → 自分の身の安全に直結
- マグニチュード → 地震の規模や津波の発生に関係
たとえば、マグニチュードが大きい地震は津波発生の可能性が高まりますが、震度は「自分のいる場所の揺れの強さ」を知る指標として重要です。
まとめ:震度とマグニチュードは「揺れ」と「地震の大きさ」
震度とマグニチュードは、地震を理解する上で欠かせない指標ですが、それぞれ役割が異なります。
- 震度=場所の揺れの強さ(0〜7)
- マグニチュード=地震そのもののエネルギー(M)
ぜひこの違いを知って、地震情報をより正確に理解できるようになってください。


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