宝くじの高額当選者の税金はどうなるの？非課税の理由や注意点をわかりやすく解説

「宝くじで1億円当たったら税金はいくら？」
「当選したら確定申告は必要？」
そんな疑問を持つ方は多いですが、実は宝くじの当選金には税金がかかりません。

宝くじの当選金は“非課税”

宝くじの当選金は、完全非課税と法律で定められています。
これは、「当せん金付証票法」という法律によるもので、購入時にすでに税金が含まれているため、受け取り時には課税されません。

対象	税金がかかる？	理由
宝くじの当選金	かからない（非課税）	当せん金付証票法で非課税と規定
サマージャンボなどの高額当選賞金	かからない	金額に関わらずすべて非課税
銀行振込手数料や受け取りのための作業	もちろん非課税	雑所得扱いにもならない

確定申告も不要

当選金は所得扱いではなく、雑所得にもなりません。
確定申告する必要も一切ありません。

ただし… “贈与税”には要注意！

当選金そのものは非課税ですが、誰かにあげると贈与税が発生します。
特に高額当選後、家族にお金を分けたりすると課税対象になる可能性があります。

贈与税がかかるケース・かからないケース（比較表）

ケース	課税される？	詳細
当選者本人が受け取る	非課税	当選金そのものは税金ゼロ
家族へ100万円渡した	かかる可能性あり	年間110万円を超える贈与は課税
夫婦で共同購入し、当選後に分ける	非課税になることも	共同購入の証明（メモ・振込）が必要

よくある落とし穴「家族に分ける＝贈与」

「当たったから家族に500万円ずつ配った」
これは完全に贈与となり、税務署に申告しなければなりません。

贈与税は最大55%になることもあるため、知らずに渡すと大きな損につながります。

高額当選後に注意すべきポイント

• 共同購入は必ず証拠を残す（メモ・メール・LINE）
• 家族に渡すと贈与税の対象
• 当選金を運用して得た利益には税金がかかる
• 突然の大金で浪費するリスクに注意

当選金を運用した場合は課税対象になる

宝くじそのものは非課税ですが、
当選金を使って運用して利益が出た場合は課税されます。

• 銀行預金の利息 → 源泉分離課税（20.315%）
• 株式・投資信託 → 約20%の譲渡益課税
• 不動産投資 → 所得税・住民税

つまり、宝くじは非課税だが、その後の利益には税金がかかるという点に注意しましょう。

まとめ：宝くじの高額当選金は完全非課税。ただし贈与には注意！

• 宝くじの当選金は金額に関わらず非課税
• 確定申告不要
• 家族に渡すと贈与税がかかるので要注意
• 共同購入は「誰がいくら出したか」の証拠が大事
• 運用で発生した利益には課税

宝くじの当選金は非常に有利な「非課税資金」なので、使い道・運用方法を慎重に決めることが大切です。