つるかめ算とは?小学生でもわかる解き方と考え方をわかりやすく解説
「つるかめ算って何?」「どうしてこんな計算になるの?」「つるかめ算の公式が覚えられない……」
小学校の算数で登場するつるかめ算は、文章題の中でも少し特殊な問題です。
しかし、考え方のポイントを一度理解してしまえば、それほど難しくありません。
つるかめ算は、2種類のものがあり、それぞれの数や合計が分かっているときに、それぞれが何個あるのかを求める方法です。
この記事では、つるかめ算とは何なのか、なぜそのような計算方法で答えが出るのかを、小学生でも理解できるようにわかりやすく解説します。
さらに、最後にはつるかめ算の例題を10問用意しました。まず自分で考えてから「答えを見る」ボタンを押して、答え合わせをしてみましょう。
つるかめ算とは?
つるかめ算とは、2種類のものが合わせていくつあるのか、そしてそれぞれの数や合計が分かっているときに、それぞれの個数を求める算数の考え方です。
名前の由来は「鶴(つる)」と「亀(かめ)」です。
鶴には2本の足があり、亀には4本の足があります。
そこで、例えば「鶴と亀が合わせて10匹いて、足の数は全部で28本でした。鶴と亀はそれぞれ何匹でしょう?」という問題が出てきます。
このような問題が、代表的なつるかめ算です。
「全部の数」と「全部の合計」が分かっていて、2種類のものの数を求める問題です。
なぜ「つる」と「かめ」なの?
つるかめ算という名前は、昔から使われてきた「鶴亀算」という算数の問題に由来します。
鶴は2本足、亀は4本足なので、足の本数に違いがあります。
この「1個あたりの数が違う2種類のもの」を利用して、それぞれの個数を求めるのがポイントです。
現在では、必ずしも鶴と亀が登場するわけではありません。
例えば、次のような問題もつるかめ算として考えられます。
- 大人と子どもの人数
- 鉛筆と消しゴムの個数
- 10円玉と50円玉の枚数
- りんごとみかんの個数
- 普通料金と子ども料金の人数
つまり、2種類のものがあり、それぞれ1個あたりの数が違うという点が重要なのです。
つるかめ算の基本的な考え方
つるかめ算で最も重要なのは、「全部を同じものだと仮定してみる」という考え方です。
例えば、鶴と亀が合わせて10匹いて、足が全部で28本だったとします。
ここで、まず10匹全部が鶴だったと考えてみましょう。
鶴は2本足なので、
10×2=20本
になります。
ところが実際には28本あります。
つまり、
28-20=8本
足が足りません。
ここで、鶴1匹を亀1匹に入れ替えると、足は2本から4本になるため、2本増えます。
足を8本増やすには、
8÷2=4
つまり、鶴4匹を亀4匹に入れ替えればよいことになります。
したがって、
- 鶴=10-4=6匹
- 亀=4匹
となります。
最初に全部を「足の少ない方」と仮定し、実際との差を求めます。そして、1個入れ替えるとどれだけ差が縮まるのかを考えます。
つるかめ算の基本公式
つるかめ算では、次のように考えると分かりやすくなります。
少ない方の数だけ全部あると仮定した合計を計算します。
そして、実際の合計との差を求めます。
最後に、その差を「1個入れ替えたときに増える数」で割ります。
(実際の合計-全部を少ない方にした合計)
÷
(多い方-少ない方)
この考え方を覚えておけば、つるかめ算の問題を解きやすくなります。
ただし、公式だけを丸暗記するよりも、「なぜこの計算になるのか」を理解することが大切です。
つるかめ算の解き方を3ステップで覚えよう
ステップ1:全部を少ない方だと考える
例えば、Aが1個あたり3点、Bが1個あたり5点で、全部で10個あるとします。
まず全部をAだと考えます。
10×3=30点
ステップ2:実際との差を求める
実際の合計が42点だった場合、
42-30=12点
となります。
ステップ3:1個入れ替えると増える点数で割る
AをBに1個入れ替えると、3点から5点になるので、2点増えます。
したがって、
12÷2=6個
となります。
つまりBが6個、Aが4個です。
つるかめ算で間違えやすいポイント
①「全部」を最初に確認する
「全部で何個なのか」「全部で何人なのか」を最初に確認しましょう。
ここを間違えると、その後の計算もすべて間違ってしまいます。
② 1個入れ替えると何個増えるか考える
つるかめ算では、差を割る数字が重要です。
例えば2と5なら、1個入れ替えることで3増えるので「3」で割ります。
③ 最後に必ず答えを確認する
答えが出たら、元の問題に戻って確認しましょう。
個数を足して「全部の個数」になっているか、合計を計算して「問題に書かれている合計」になるかを確認すると、計算ミスを発見できます。
つるかめ算の例題10問
ここからは実際に問題を解いてみましょう。
まずは答えを見ないで、自分で計算してみてください。
例題1:鶴と亀
鶴と亀が合わせて10匹います。足の数は全部で28本です。鶴と亀はそれぞれ何匹でしょう?
全部を鶴とすると10×2=20本。実際との差は28-20=8本。1匹を亀に変えると2本増えるので、8÷2=4。亀4匹、鶴6匹です。
例題2:鉛筆と消しゴム
鉛筆と消しゴムが合わせて15個あります。鉛筆は1本80円、消しゴムは1個120円で、全部で1400円でした。それぞれ何個でしょう?
全部を鉛筆とすると15×80=1200円。差は200円。1個を消しゴムに変えると40円増えるので、200÷40=5。消しゴム5個、鉛筆10個です。
例題3:10円玉と50円玉
10円玉と50円玉が合わせて20枚あります。合計金額は600円です。それぞれ何枚でしょう?
全部を10円玉とすると200円。差は400円。1枚を50円玉に変えると40円増えるので、400÷40=10……となりますが、この条件では合計600円になりません。したがって問題文を再確認する必要があります。
例題4:大人と子ども
大人と子どもが合わせて12人います。大人は1人500円、子どもは1人300円で、合計4200円でした。それぞれ何人でしょう?
全部を子どもとすると12×300=3600円。差は600円。子ども1人を大人に変えると200円増えるので、600÷200=3。大人は9人、子ども3人です。
例題5:りんごとみかん
りんごとみかんが合わせて18個あります。りんごは1個150円、みかんは1個100円で、合計2300円でした。りんごとみかんはそれぞれ何個でしょう?
全部をみかんとすると18×100=1800円。差は500円。1個をりんごに変えると50円増えるので、500÷50=10。りんご10個、みかん8個です。
例題6:2種類のチケット
大人用と子ども用のチケットを合わせて20枚売りました。大人用は800円、子ども用は500円で、売上は14000円でした。それぞれ何枚売れたでしょう?
全部を子ども用とすると20×500=10000円。差は4000円。1枚を大人用に変えると300円増えるので、4000÷300となり割り切れません。この条件では成立しないため、問題文の数値を再確認する必要があります。
例題7:鶴と亀
鶴と亀が合わせて25匹います。足の数は全部で70本です。鶴と亀はそれぞれ何匹でしょう?
全部を鶴とすると25×2=50本。差は20本。鶴1匹を亀に変えると2本増えるので、20÷2=10。亀10匹、鶴15匹です。
例題8:ペットボトル
120円の飲み物と150円の飲み物を合わせて30本買いました。合計金額は3900円でした。それぞれ何本でしょう?
全部を120円とすると30×120=3600円。差は300円。1本を150円に変えると30円増えるので、300÷30=10。150円が10本、120円が20本です。
例題9:大人と子どもの入場料
大人と子どもが合わせて16人で入場しました。大人は700円、子どもは400円で、合計8200円でした。それぞれ何人でしょう?
全部を子どもとすると16×400=6400円。差は1800円。1人を大人に変えると300円増えるので、1800÷300=6。したがって大人6人、子ども10人となります。
例題10:つるかめ算の基本問題
AとBが合わせて24個あります。Aは1個あたり3個分、Bは1個あたり7個分として計算すると、合計は120でした。AとBはそれぞれ何個でしょう?
全部をAとすると24×3=72。差は48。AをBに1個変えると4増えるので、48÷4=12。Bが12個、Aが12個です。
つるかめ算は「差」に注目すると簡単
つるかめ算が難しく感じる原因の一つは、文章を読んだときに、どの数字を使えばいいのか分かりにくいことです。
そんなときは、まず「2種類のものの違い」に注目しましょう。
例えば、2本と4本なら差は2本。
80円と120円なら差は40円。
300円と500円なら差は200円です。
そして、最初に全部を少ない方にそろえます。
そこから実際の合計との差を調べ、その差を「1個入れ替えたときの差」で割れば、もう一方の個数が分かります。
つるかめ算と方程式は何が違う?
つるかめ算は、方程式を使わなくても問題を解ける方法です。
中学生になると、文字を使って方程式を立てることができます。
例えば、鶴をx匹とすれば、亀は「10-x匹」と表せます。
そして足の数から方程式を作ることができます。
しかし、小学生の段階では文字を使った方程式をまだ習っていません。
そこで、「全部を同じものと考えて、差を調整する」というつるかめ算の考え方を使います。
つまり、つるかめ算は単なる暗記方法ではなく、後から学ぶ方程式にもつながる大切な考え方なのです。
つるかめ算を解くコツ
- 全部の個数を確認する
- 1個あたりの数が少ない方に全部そろえる
- 仮の合計を計算する
- 実際の合計との差を求める
- 1個入れ替えたときの差で割る
- 最後に元の条件で答えを確認する
この6つの手順を意識すると、つるかめ算の文章題がかなり整理しやすくなります。
まとめ|つるかめ算は「全部をそろえて差を見る」
つるかめ算とは、2種類のものがあり、全部の個数と全体の合計が分かっているときに、それぞれの個数を求める方法です。
名前は「鶴」と「亀」に由来しますが、実際の問題では料金、人数、商品の個数など、さまざまな題材が使われます。
つるかめ算で最も大切なのは、公式を丸暗記することではありません。
↓
「実際との差を調べる」
↓
「1個入れ替えるとどれだけ増えるかで割る」
この流れを理解しておけば、初めて見るつるかめ算の問題でも、落ち着いて考えられるようになります。
「つるかめ算の公式を覚えなければいけない」と考えるのではなく、「全部を同じものだと考えて、そこから差を調整する」と考えてみましょう。
算数の文章題は、数字だけを見るのではなく、問題の中にある「差」を見つけることが解決への近道です。

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